東京ハートブレイカーズ 『フィッシュストーリー』
青山に後ろ髪は引かれるけど、これに来ないわけにはいかなかったのです。
なんせ、「お芝居」としては西川浩幸復帰第一弾ですから*1。痩せちゃった感はあるものの、見た目にどこか痛々しいところがあるわけでもなかったので、登場しても、そんなに感慨はなかった。むしろ心が動いたのは喋ったとき。というかロレったとき。きっと最初はこの口回らない感じがデフォだったんだろうな、て。割と何度もロレってましたが、まぁ、昔のあつをぐらいの感じだったので*2許容範囲といえば許容範囲。でもやっぱ何も知らん人が見たら“何だろうこの人”って思われてもしょうがないレベル。なんかもう完全にお芝居と違うところでドキドキしてしまった。それでも、ふとした表情や、目線の力は素晴らしく、あ、大丈夫だこの人、とも思った。ていうか首藤さんチャレンジャーだよな、もっと台詞少ない役くれたのかと思ったら、何なら誰よりも一人語りが重要な役なんですけどっ。一コーナーあるしっ(笑)。愛というか信頼というか。ここはキャラメル客演が頻繁だから、きっとお客さんも理解あったろうが、それにしてもチャレンジャーだ。でもありがとう、今の西川さんを見せてくれて。基本的には伝わるとはいえ、どもったりロレったりするのが多い状態で舞台に立つのは、きっと賛否の「否」も多くあろうて。私も実はちょっと「否」。こっちがドキドキするの以上に、本人にストレス溜まらないか心配で。でも、実際目の当たりにして、前に進むためには、舞台に立つのが何よりの薬な気がした。僕らの愛が直接届けられるのだから。届け。伝われ。
で、お芝居。映画を見てたのでオチは分かってたし、何なら雰囲気も想像できてたんだが、思ってた以上にバンド演奏が出張っていて、ストーリーがその隙間に追いやられた感が。ハートブレイカーズらしいといえばらしいので、いいんですが、私としてはもっとストーリーが見たかった。だってくんじくんなんてほとんど芝居してないもの ＜ほとんどドラムを叩いていた。
映画とちょっと設定違うとこもあって、原作はどっちなんだ？て思った。今度読もう、うん。ディックも読みたいし。
配役は色々ドンピシャでした。西川さんも達也も。もちろん首藤さんも。
帰りにGメンさんにお会いした。すごい遠慮して他人行儀に声をかけたら、「いやいや、覚えてますよ」て言われた。いい人だ ＜単純(笑)。なんかGメンさん年々若返ってる気がする。
