Tresure Box ◆ Diary ~演劇好き的観測~

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『ホロヴィッツとの対話』

PARCOです。お花の類は札に化けていましたが、蘭系はまだまだ現役でした。
4人(+荻野さん)芝居。面白かったわー。事前に情報集めてなかったんで、あぁ、こういう方向なんだ、て。わりとコメディ色強めね。ここんとこ、PARCOで三谷さんて重めの多かったから。ちょっと深刻な話も出るには出るのだけども。
老夫婦と若夫婦。老夫婦が、もう、もう(笑)。ずるいわー。上手いわー。段田さんの気難しい爺さんなんだけど我儘な子供みたいな面もある、実際付き合うとなると厄介だろうが、板の上にいるの見るのなら相当面白いっていうキャラ。その段田さんをたしなめる器の大きさも見せつつ、やっぱ金持ちエリートの傲慢さみたいなのも滲み出ちゃう高泉さん。相当憎たらしいけど憎めないというこのバランスは本当にお見事で。
若夫婦。和久井ちゃん初舞台らしい居方でよろしい。こんだけ周りが頼りがいあったら、余計なことせんでええもんな。海外ドラマの奥様みたいだった。本当は魔女かなぁとか(違)。謙さんかっこいいねー。外人設定に全く無理のない佇まい。ホロヴィッツに対して、尊敬してるし気も使うけど、だからって機嫌取るためにライバルピアニストを貶めるようなことを言うようなことは決してない、そういうところは頑として公平なところが、すごくかっこよかったし、謙さんに合ってた。
わりと素直な登場人物たちなので、嘘を重ねてドタバタ、ていう流れにはならなくて、大人だなぁ、と(笑)。
ちょっと気になってたけど、そこへ持っていくのね、という通奏テーマ。知ったうえでもう一度見たい気はする。WOWOWさんの世話になろうかのう。