Tresure Box ◆ Diary ~演劇好き的観測~

徒然。ネタバレレポはプロフィールから別ブログへどうぞ。

ゲキ×シネ『SHIROH』

http://www.shiroh.jp/index.html
台風接近により、会社が強制早引けだったんで、ソワレ観劇まで鬼のように空いてしまう時間を潰しに、シネクイントへ。当日券は500円増しなんで不本意ながら、素敵に時間を潰せたよ。こんな天気で、夏休み中とはいえ平日午後だったんで、ガラッガラでした(爆)。パルコの入り口でヴィレッヂの人見た。後でロビーに物販で立ってたけど、常駐じゃなかったから、ついでに観てたか?
タッチの予告はメイン3人とジュンくらいしか映りません。あ、パンチらしき白いでかい犬はいたけど。両家のお父さんすら映りません。コータローも映りません。どうなの、それ。そして亘も映らない。いや、それはしょうがないと思いますが。
春にアオドクロも見たけど、やっぱりいいと思う、この企画。うまいこと舞台作品を映像作品に転換してる。隅っこで色々やってる人はなかなか映らないけど、劇場、しかも帝劇なんて大きいとこでは読み取れなかった、色んな表情がアップで襲ってくる。
シネクイントって音響良くないのかなぁ?なんか、平面的な音だった気がするの。アオ観たときはもっと音響でも感動した気がするんだが。
中川晃教の芝居が舞台で見たよりヤじゃなかった。なんでだろ。慣れか。細かい芝居まで見れて愛着が増したか。歌はほんと素晴らしい。皆、舞台メイクしてるから、アップになると厚化粧祭りになるのが否めないんだが、あっきーだけ何ならノーメイクなんですけど。なぜ?!(笑)
上川隆也すごい頑張ってるよ。“力”を失ったことを話すときの、諦めたような虚ろな微笑みがすごく良かった。涙が出た。潤ちゃんとか成志とかじゅんさんとの絡みのときに、うっすら楽しそうだったのが微笑ましい。殺陣せっかく速いのに、たまに演出効果でスローにされてた。もったいない。あと、最後に神に問いかけた台詞にものすごいエコーかかってたのが、いらないと思う。隆也、喋りながらどんどんテンション上がってってるから、そのままの声でも充分感動的だったと思うのに。もしくはもうちょい控えめエコーにしてほしかった。なんかちょっとやりすぎで幻滅。
大塚ちひろはやっぱりほっこりしている。哀れな死に方した娘には見えない。でもいい顔してた。ちひろのテーマ好き。帰り道に朗々と歌ってしまう。
植本潤ちゃんすごい老けメイクしてたのね。ときどき厳しい顔をしていて、ただのお茶目なオジイじゃなかったんだなぁ、と思った。
粟根まことさんはどうでもいい役だなぁ(爆)。このメガネの形好きかも。カテコ映像で隆也の後ろに薄暗く映り込んでいて怖いです(爆)。あんまノッてなく見えるし。まぁね、ミュージカル嫌い宣言してたからね。
池田成志さんのメイクが一人で隈取並にゴテゴテで、隅っこに映り込んだりすると怖いです。
秋山菜津子はイイね。すごいいい。素敵。エセ人質になってるときだけ二十歳のお嬢様と同じ匂いがした(笑)。
ナニゲに右近健一がスクリーン映えしてました(笑)。吉野圭吾くんと端っこでこちゃこちゃ言ってたのもマイクできっちり拾われてたし。待遇いいかもね。
画は追えてなくても、台詞は上演時は音楽でかき消され気味だったものも、しっかり拾ってくれてるんで、それは嬉しいね、隅っこつつき好きとしては。
芝居も歌も“間”って大事なんだなー、とすごく思った。隆也とか江守さんとか粟根さんとかって、歌の休符の間を持て余してる感じがして、こっちもドキドキしちゃうんだが、あっきーとか菜っちゃんとかは、休符も聴かせる感じなの。逆に台詞の間はあっきーとかは心許ないが、隆也たちは上手くコントロールできてるの。新発見であった。あと、粟根さんは決められたBGMのうちにどぁーっと喋るの上手いね。聞きやすい。いつも新感線で殺陣と殺陣の間に喋ったりとかやってるからだろうか。あとリズム感だろうか。あと私の贔屓目だろうか(笑)。